14-4.名詞節を導く関係代名詞 what【 =thing(s) which】

これも今の段階では扱われないのだが、簡単に触れておく。この what は「こと、もの」を意味する先行詞(修飾される名詞)thing(s)と、形容詞節を導く関係代名詞whichが合体したものである。これによって、全体が名詞節になる。

■例を挙げてみよう

例) これは 彼が頼んだ物です。
  S 述⇒(名詞+助動詞)⇒P

この文章は述語が動詞ではないので、be動詞を使い S+V(be)+P の文型で表せる。
では、この文章の P の内容 を見てみよう。
ここには「彼が 頼んだ」という主語・述語関係を含んでいる。
そして、これが「物」という名詞を修飾し、全体が名詞化して P を構成している。
このように、形容詞節が「物」という名詞を修飾して全体が名詞節になる場合に、この関係代名詞 what が使われる。

彼が頼んだ the thing   which he orderred
   
      ↓  
    what he orderred

 

したがって

 

This is what he ordered. となる。
S V(be) P  

このように、全体で「・・・物」という名詞節を導く what は良い。
しかし、ともに「・・・こと」という名詞節を導く 従属接続詞 that と この関係代名詞 what はどのように使い分けるのか。

 

その違いは?

 

関係代名詞 what を使う場合の特徴は、形容詞節の中で S や O(直) の役割をすべき「こと」という名詞が修飾されているところにある。
例えば、「私が約束したこと」について見てみよう。「こと」に注目すると、「私がそのことを約束した。」と言える。
つまり、これは形容詞節の中で直接目的語の役割をすべき「こと」が、修飾される名詞として飛び出してしまったものである。
このような場合に、この関係代名詞 what が使われる。

私が約束した   こと what I promised
 

従属接続詞 that を使う場合、このような関係は無い。ただ全体が「・・・こと」という名詞節になるだけである。
例えば、「私がそれを約束したこと」について見てみよう。この「こと」は節の中で上記のような役割を持っていない。ただ全体を名詞節にするだけの「こと」である。
このような場合には、従属接続詞 that が使われる。

 

私がそれを約束したこと ⇒⇒⇒ that I promised it

 

あまり好きではないのだが、意味から追ってみると、

 

ところのこと」と言えるなら関係代名詞 what

 

ということ」と言えるなら従属接続詞 that

 

ということになる。

 

最後に、ここで触れた例を使った文章を比較しておく。

 

 あなたは、私が約束した(トコロノ)ことを覚えていますか。
 ⇒⇒⇒ Do you remember what I promised?

 

 あなたは、私がそれを約束した(トイウ)ことを覚えていますか。
 ⇒⇒⇒ Do you remember that I promised it?

 

名詞節を導くものには、あと先行詞を伴わない関係副詞がある。しかし、ここでは触れない。
以上が名詞節を導く方法である。