13-1.前置詞 形容詞的用法

英文にした時、形の上に載らない助詞にあたるものが、英語では前置詞として表される。
(日本語と英語の対比を振り返って欲しい)
つまり、文章を構成する重要な要素 S,P,C,O になる名詞に付く助詞は、表す必要がないのが英文である。だから、それ以外の部分の名詞に付く助詞(又はその名詞の意味を方向づける語句)にあたるもの、それが前置詞であると考えれば良い。
では、具体的に前置詞の使い方は?というと、次の2通りである。

■名詞に付いて形容語句を作る

名詞に付き、それ全体が他の名詞を修飾する場合のつなぎ役(名詞を形容語句にする語句)として使われる。

例1) 彼が 机の上の手紙を 書いた。
  S O(直) V(完他)

この文章は述語が完全他動詞なので、S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章の O(直) の内容を見てみよう。
ここでは、「の上の」という語句が「机」という名詞に付いて、全体で「手紙」という名詞を修飾している。このように、名詞に付き全体を連体修飾語(形容詞 句)にするつなぎ役になる。もちろん、語句として名詞を修飾しているのだから、英語では後ろから前への修飾となる。

の上の 手紙 ⇒⇒⇒ the letter on the desk

 

したがって、

 

He wrote the letter on the desk. となる。
V(完他) O(直)  
例2) 私は 公園の近くの教会を 訪れた。
  S O(直) V(完他)

この文章は述語が完全他動詞なので、S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章の O(直) の内容を見てみよう。
ここでは、「の近くの」という語句が「公園」という名詞に付いて、全体で「教会」という名詞を修飾している。このように、この場合も名詞に付き全体を連体 修飾語(形容語句)にするつなぎ役になっている。やはり、語句として名詞を修飾しているのだから、英語では後ろから前への修飾となる。

公園の近くの 教会 ⇒⇒⇒ the church near the park

 

したがって、

 

I visited the church near the park. となる。
S V(完他) O(直)